誉田哲也(ほんだてつや)さんの作品です。
あらすじ
右肩にある瑕に、君島典子は幼い頃から苦しんできた。
激しい痒みと痛み。
どんな治療もほとんど効果がなかった。
病院を転々とした末に辿り着いた遺伝子治療という選択。
典子は主治医らとともに、人里離れた山奥にある研究施設へと向かう。ところが、そこには何体もの惨殺死体が転がっていた!
ここには凄まじく危険なナニかがいる……。
衝撃のサスペンス・ホラー。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント
背筋を凍ります。
それほどの恐怖と、謎解きの面白さが魅力の小説です。
おすすめするポイントを簡単に要約すると、
・緊迫感のあるストーリー展開
・緻密な伏線と巧みなミスリーディング
・人間の倫理と科学の暴走
と、なります。
最後まで飽きさせない展開こそが最大の魅力なわけですが、この「黒い羽」は遺伝子治療と密室殺人を融合させたホラーミステリーです。
人里離れた山奥にある研究所。
研究者たちが次々と殺害されるという恐ろしい事件が発生します。
様々な謎を解き明かしていく過程で、手に汗握る緊張感を味わえます。
遺伝子治療という現代的な題材を扱い、人間の倫理や科学の暴走についても深く考えさせられます。
数百文字では語り尽くせない魅力がありますので、ぜひ読んでみてください。
グロテスクな描写が苦手な方は注意が必要かも、です。
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