有川浩(ありかわひろ)さんの作品です。
あらすじ
クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。同僚で元恋人の柊子に秘かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、会社に併設された学童に通う小学生の航平。
両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに――。
逆境でもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント
登場人物の人間関係、そして心情がリアルに伝わってきます。丁寧に描かれていて、喜怒哀楽に共感をもってしまいます。
特に、主人公の大和と小学生の航平の友情(?)、は心温まるものがあります。
物語は倒産が決まった子供服メーカーの社員や、離婚の危機に瀕した両親、そして託児所を利用する航平など、さまざまな人々の物語が絡み合っています。言わば不幸な出来事、が多いのですが読み進めていると希望と前向きな気持ちに胸が沸きました。
自分自身を比較せず、大切な人々を守り、そして幸せになる方法を見つけていく姿勢がやはり胸を打つ作品です。
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