鈴木光司(すずきこうじ)さんの作品です。
あらすじ
上巻)
人が消えてゆく――
長野、新潟、カリフォルニアで、人々が突如〝消失〟する怪現象が起こった。
そんな中、フリーライターの栗山冴子は、ある一家が忽然と姿を消した〝一家失踪事件〟の謎を追い始める。
8年前に父が、やはり消失ともいえる突然の失踪で行方不明となっている冴子は、一連の事件の中に、人類が経験したことのない未曾有の世界的異変を嗅ぎとるが・・・・・・!?
世界の基盤を揺るがす恐怖を描く、サスペンスホラーの傑作!
下巻)
続発する失踪事件は、その規模を急激に拡大しつつあった。
その謎を追う冴子は、ついに失踪前の父が南米ボリビアで書き残した手記にたどり着く。その中に、 冴子は世界の仕組みを解き明かす鍵を見つけるのだった。
恋人、霊能者、 物理学者の力を借りすべての答えに迫る冴子だったが……!?
父はなぜ、 どうやって姿を消したのか!?
そして人々の消失の真の意味とは!?
壮大なスケールで描く傑作サスペンスホラー、完結巻!
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント
この作品はいわゆるホラー小説というものですが、心霊的な現象云々ではなく、ミステリー、サスペンス、そしてSFの要素がふんだんに盛り込まれています。
鈴木光司さんの独特の世界観に、早々に引き込まれている自分がいました。
世界中で人が突然消失するという現象を追うストーリーで、物理学や科学的な話題が多く取り入れられているところはリアリティがあって、この作品の魅力のひとつです。
上下巻にわたる長編で読み応えが十分にあって、最後まで中だるみなどまったくさせられずに読めました。
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