氷室冴子(ひむろさえこ)さんの作品です。
あらすじ
「あたし、高知に行くまでは世間とうまくやってるいい子だったのよ。あれからずっと世間とずれっぱ
なしの感じがする」
大学進学で上京した杜崎拓は「ある事件」で疎遠になった高校時代の転校生・武藤里伽子が、地元大学への進学を蹴り東京に舞い戻った事を知る。気まぐれな美少女に翻弄されながら、その孤独に耳を澄ました短い日々を回想する拓に、思いもかけない再会の機会が訪れる。
(徳間書店ホームページより)
おすすめポイント
高校2年生の男女4人のそれぞれの恋愛――。
拓と玉緒が互いの夢を応援し合いながらも、すれ違っていく様は切ないです。
舞台となる高知県の美しい情景描写は想像を掻き立てられます。これも魅力の一つと言えるのではないでしょうか。青い海、緑豊かな山々、そしてノスタルジックな街並み……。
恋愛だけでなく、友情や家族愛についても描かれていて、互いを支え合い、成長していく姿に心を打たました。
読みやすい文体で書かれています。
難しい言葉や表現は少なくて、小説初心者の方にもおすすめですかね。
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