松岡圭祐(まつおかけいすけ)さんの作品です。
あらすじ
ある嵐の晩、ニセ催眠術師実相寺則之の前に突然現れた色白の女。
稲光が走り雷鳴がとどろく中、突如女は異様にかん高い声で笑い出し、自分は宇宙人だと叫び始めた――。
肝を潰す実相寺の前で、その女が見せた異常な能力とは?
そして女の前に現れた東京カウンセリング心理センターの催眠療法科長・嵯峨敏也が見抜いた女の能力の秘密とは?
複雑な精神病理と医療カウンセリングの世界を一級の娯楽作品に仕立て、ミステリー界の賞賛を集めながら一気に映画化まで登りつめた奇跡のデビュー作!
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント
とにかく、催眠術の実際の技法や心理学的な側面が詳細に描写されています。だからこそでしょう、物語が一層に、現実的に感じられました。科学理論もふんだんに取り入れられているので、フィクションでありながらも信憑性があります。
ミステリーはもちろん心理学が好きな方におすすめですね。
やはり主人公の臨床心理士・嵯峨敏也の魅力に引き込まれ、そして最後には驚きの真実が待っている……。
コメント