重松清(しげまつきよし)さんの作品です。
あらすじ
昭和37年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。
愛妻の美佐子さんとのあいだに待望の長男アキラが誕生し、家族3人の幸せを噛みしめる日々。
しかしその団らんは、突然の悲劇によって奪われてしまう―。
アキラへの愛あまって、時に暴走し時に途方に暮れるヤスさん。
我が子の幸せだけをひたむきに願い続けた不器用な父親の姿を通して、いつの世も変わることのない不滅の情を描く。
魂ふるえる、 父と息子の物語。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント
前述しましたが、私の妻も娘を授かるまで、避妊治療を続けました。
だから、喜びもひとしおでしたね。
子どものしつけもよくわからず、素朴な疑問にも答えられず、妻に助け舟を求めるダメダメな男親のヤスさんが、どこかかっこいい。
私にはそう映ります。
でも、ヤスさんの妻は逝ってしまいます。
男が捨て身で不器用な愛情をぶつけながら、立派に息子を育てあげる様に、心は震えっぱなしの感動の物語です。
涙をどれだけ流せばいいのかと思うほどに。
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