真山仁(まやまじん)さんの作品です。
あらすじ
外資系ファンドの野上妙子は、地熱発電を運営する会社の再建を任される。
地熱発電に命をかける老研究者、それを政争に利用する政治家、欧米からの執拗な圧力など、さまざまな思惑が交錯する中で、地熱ビジネスは成功するのか―ドラマ「ハゲタカ」の著者が描く大型経済情報小説。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント
地熱発電事業を巡る熾烈な争いを緻密な取材に基づいてリアルに描いていて、自然と人間の関係を深く掘り下げた作品です。
経済開発と環境保護の両立、政治と経済の癒着、テクノロジーと人間の倫理など、まさに現代社会が抱える様々な問題についても考えさせられました。
専門的な用語もわかりやすく、さりげなく解説されているので、読みやすいです。
コメント