東野圭吾(ひがしのけいご)さんの作品です。
あらすじ
「娘の小学校受験が終わったら離婚する」
そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。
娘がプールで溺れた――。
病院で彼等を待っていたのは、“おそらく脳死〟という残酷な現実。
一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの直前に翻意。
医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。
狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント
私にも娘がいます。
重ね合わせて読んでいたことは、言うまでもないですかね。
この作品は、脳死という状況に陥った娘への、家族の過酷なまでの愛情が描かれています。
読み始めてすぐに、これはだめだと思いました。
これは絶対に泣いてしまう。
物語の先を勝手に想像して、涙が出そうにもなっていました。
自分の娘が脳死になる……。
目覚めると信じて、その可能性を信じて、周りから見れば狂った行動に映っていたとしても、それは母親のなんら不自然でも、身勝手でもない愛ゆえの行動です。
最後の最後、諦めるときが訪れます……
もう、涙は止まりませんでしたね。
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