百田尚樹(ひゃくたなおき)さんの作品です。
あらすじ
田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。 彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。
思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。
そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった――。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント
美容整形によって生まれ変わった女性の物語、となるのですが、
これが、壮絶な人生なわけです。
美容整形によって外見だけでなく、性格も大きく変わっていきます。そんな彼女を取り巻く人たち。
自分の幸福を追求するあまりの、非常に複雑かつ奥深い展開になっていきます。
テンポ良く読み進めることができますし、また、主人公の過去と現在が交互に語られるため、飽きることなく最後まで読むことができました。
美しさとは何か、幸せとは何か、それは普遍的なテーマであり、考えさせられるものがありました。
コメント