横山秀夫(よこやまひでお)さんの作品です。
あらすじ
十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人――。
警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。
当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。
捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んで
くるのだった。
時効まで二十四時間、事件は解明できるのか?!?! 著者”幻の傑作”待望の文庫化。
（文庫本裏表紙より）
おすすめポイント
二つの時間軸を並行して描き、ストーリー構成の巧みさが際立っています。
また、実在の事件である三億円事件をフィクションに絡めることで、社会派ミステリーとしての一面も持ち合わせていて、リアリティが増していると感じます。
さらには、昭和の時代を背景にした物語がノスタルジックな雰囲気を感じさせ、それがまた引き込む力になっています。
そして、怒涛の伏線回収が読み応えを増していき、最後まで緊迫感を保っています。
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