石田衣良(いしだいら)さんの作品です。
あらすじ
人生にも恋愛にも退屈していた二十歳の夏、「娼夫」の道に足を踏み入れたリョウ。
所属するボーイズクラブのオーナー・御堂静香が摘発され、クラブは解散したが、1年後、リョウは仲間と共に再開する。
ほどなく静香も出所するが、彼女はエイズを発症していた。
永遠の別れを前に、愛する人に自分は何ができるのか?
性と生の輝きを切なく清澄にうたいあげる、至高の恋愛小説。
傑作長編『娼年』続編。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント
文章がとても美しい、です。
性同一性障害といった現代社会において重要なテーマが取り上げられています。
前作「娼年」の続編で、各々に沸き起こる感情、特に主人公リョウと御堂静香の関係性がさらに深掘りされています。
そして、やはりというべきか、単なるエロティシズムにとどまらない描写、内面を浮き彫りにするセックスシーンが美しく、作者の特徴とうものが強く出ていると感じましたね。
コメント