高橋克彦(たかはしかつひこ)さんの作品です。
天を衝く(1) (講談社文庫) [ 高橋 克彦 ]
天を衝く(2) (講談社文庫) [ 高橋 克彦 ]
天を衝く(3) (講談社文庫) [ 高橋 克彦 ]
あらすじ
1
織田信長が天下布武を掲げた頃、陸奥の南部家では内紛が続いていた。新たな時代を予見する九戸党の棟梁・政実は、ついに宗家を見切った。戦の天才「北の鬼」九戸政実が、武者揃いの一族郎党を束ねて東北の地を駆け巡る。
2
南部家棟梁が二代続けて怪死する激乱の事態。「北の鬼」九戸政実は、南に目を向けながらも、南部一族内の権謀術数が蠢く陸奥に縛られていた。織田信長が殺され、伊達政宗が台頭する。天下人となった豊臣秀吉は、二十万の兵を率いて東へ進軍をはじめた。戦国時代の知られざる豪傑の波瀾の人生はいかに―。
3
目前に迫る十万の豊臣秀吉軍。日本中がひれ伏した敵に、わずか五千の兵で九戸政実は喧嘩を売った。策を尽くし、鍛えた武力で敵を翻弄する九戸党。誇りをかけた最期の戦いを待ち受けていたのは―。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント
とにかく、九戸政実という武将がかっこいい!
戦国時代の奥州を舞台にしたこの作品は、九戸政実の活躍と謀略を描いていて、その戦略的な駆け引きや、主人公のダークな印象、そして内輪もめの郎党たちとの喧嘩描写が印象的です。
もちろん、歴史小説としての読み応えや、登場人物たちの思惑、物語の展開が続巻への期待感を増していき、もう止められないです。
高橋克彦先生の時間経過の表現は抜群だと思っています。見方によれば話が進まないことに焦れったく感じるかもしれませんが、携帯電話や新幹線が走っている時代ではないのですから……。
その詳細な歴史背景と登場人物の心理描写が魅惑的で、とにかく引き込まれます。
天を衝く(1) (講談社文庫) [ 高橋 克彦 ]
天を衝く(2) (講談社文庫) [ 高橋 克彦 ]
天を衝く(3) (講談社文庫) [ 高橋 克彦 ]
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