東野圭吾(ひがしのけいご)さんの作品です。
あらすじ
小さな喫茶店を営む女性が殺された。
加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ。
彼女の不可解な行動を調べると、ある少女の存在が浮上する。
一方、金沢で一人の男性が息を引き取ろうとしていた。彼の遺言書には意外な人物の名前があった。彼女や彼が追い求めた希望とは何だったのか。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント
加賀恭一郎シリーズ、従兄弟である松宮脩平が主役の作品です。
松宮の両親がもつ秘密と喫茶店で殺害された女性の事件――。
並行して進み、そして交わってくる展開の巧みさに感嘆がもれました。
子どもを亡くした……。
親と名乗れない……。
二つの希望がやはり並行、そして起きる悲劇。
「生まれて初めて、あたしの妊娠を喜んでもらえた。子供を産んでいいっていってもらえた。それだけで十分。あたし、それを支えに生きていける」
切なくて涙が止まらないこと請け合いです。
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