運命が交差する魅力に満ちたラブストーリー。
時には切なく、時には甘く、それぞれの瞬間が心を揺さぶります。
心を打つ瞬間を探し求めたい……。
逝年
あらすじ
人生にも恋愛にも退屈していた二十歳の夏、「娼夫」の道に足を踏み入れたリョウ。
所属するボーイズクラブのオーナー・御堂静香が摘発され、クラブは解散したが、1年後、リョウは仲間と共に再開する。
ほどなく静香も出所するが、彼女はエイズを発症していた。
永遠の別れを前に、愛する人に自分は何ができるのか?
性と生の輝きを切なく清澄にうたいあげる、至高の恋愛小説。
傑作長編『娼年』続編。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント

文章がとても美しい、です。
性同一性障害といった現代社会において重要なテーマが取り上げられています。
前作「娼年」の続編で、各々に沸き起こる感情、特に主人公リョウと御堂静香の関係性がさらに深掘りされています。
そして、やはりというべきか、単なるエロティシズムにとどまらない描写、内面を浮き彫りにするセックスシーンが美しく、作者の特徴とうものが強く出ていると感じましたね。
パラレルワールド・ラブストーリー

東野圭吾(ひがしのけいご)さんの作品です。
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫) [ 東野 圭吾 ]
【先着特典】パラレルワールド・ラブストーリー Blu-ray 豪華版(オリジナルペーパー写真立て付き)【Blu-ray】 [ 玉森裕太 ]
あらすじ
親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。
錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?
傑作長編ミステリー。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント

タイトルにもあるように、恋愛小説でありながらもSF的な要素が満載、そこに東野圭吾さんの世界観であるミステリーが加わり、引き込まれないわけにいかない……わけです。
親友の恋人として出会うひとりの女性。記憶操作というテーマが絡んでくるので、現実と幻想の境界が曖昧になってきます。先々が気になる展開が続きます。
単なる恋愛物語にとどまることは、やはりありません。
伏線が巧妙に張り巡らされていて、次々と謎が明らかになってくる……。
読み応え、満足感はかなり、です。
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫) [ 東野 圭吾 ]
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ファーストラヴ
あらすじ
父親殺害の容疑で逮捕された女子大生・環菜。アナウンサー志望という経歴も相まって、事件は大き
な話題となるが、動機は不明であった。
臨床心理士の由紀は、ノンフィクション執筆のため環菜や、その周囲の人々へ取材をする。
そのうちに明らかになってきた少女の過去とは。
そして裁判は意外な結末を迎える。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント

心の内面、心理描写がやはり、主人公が臨床心理士なわけですから当然の見どころとなっています。
社会、家族、そして個人と、現代社会が抱える問題を鋭く描きつつも、切ない葛藤が垣間見られるラブストーリーとしての展開に引き込まれます。
環菜が父親殺害の容疑者となるに至った背景には、複雑な家庭事情や社会的なプレッシャーがあります。
物語の途中、娘のことを思ってしまいました。 環菜と重ね合わせたわけではありませんが、悩み多き、複雑な年ごろ……です。
スローグッドバイ
あらすじ
「涙を流さなくちゃ始まらないことだってあるんだよ」。
恋人にひどく傷つけられ、泣けなくなった女の子。彼女に青年の心は届くのか(「泣かな
い」)。
上手に別れるため最後にいちばんの思い出の場所へいく。そんな「さよならデート」に出かけたふたりが見つけた答え――(「スローグッドバイ」)など普通の人たちの少しだけ特別な恋を綴った10篇。
出会いから別れまでの一瞬一瞬をやさしく描く傑作短篇集。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント

石田衣良さんの独特な世界観、心に染み入る印象的な言葉たち、恋愛の喜び、そして哀しみが詰まった一冊です。
ごく普通の日常が描かれています。およそドラマティックと呼べるような展開もなく、だけども何気ない恋愛の物語がありました。
初恋は切ないものですし、複雑な大人の恋があって、やはり別れるというのは悲しくて……。 恋愛の普遍的なテーマを洗練された言葉で描かれていて、とにかく心に響く、そんな恋愛物語です。
スローグッドバイ (集英社文庫(日本)) [ 石田 衣良 ]
スプ-トニクの恋人
あらすじ
22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。
広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。
――そんなとても奇妙な、この世のものとは思えないラブストーリー!!!
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント

ある日すみれは失踪、恋人の前から姿を消して……。
村上春樹作品の特徴、やっぱりというべき、現実と非現実が曖昧に交錯する世界観。
綺麗な言葉や比喩に酔いしれるというのも毎度のこと、です。
また、言葉のしらべに乗って、でしょうか、すみれの熱量と痛みが深く刺さってきます。
難しくて、捉えきれないと思うこともあって、同じ箇所を何度も読みなおしながら、ゆっくりと時間を使って読み進めていましたね。
まとめ
以上がYokaおすすめのラブストーリー5つの物語でした。
様々な背景を舞台にした感動的なラブストーリー。
恋の喜びや苦しみ、そして深い愛の成長が描かれた物語たちは、心にぬくもりと感動をもたらしてくれますね。
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