サスペンス小説の魅力は、やっぱりこれ。
「臨場感溢れる緊迫した状況!」
「予測不能な展開!」
「衝撃のラスト!」
読者を引き込み、現実を忘れさせる力が1つの物語に凝縮しています。
おすすめの作品で心の高鳴り、刺激的な世界へご案内します。
最愛
あらすじ
小児科医の押村悟郎のもとに、刑事から電話が入った。
18年間、音信不通だった姉・千賀子が銃弾を受け、意識不明で病院に搬送されたというのだ。しかもそれは、千賀子がかつて殺人を犯したことのある男との婚姻届を出した翌日の出来事だった。姉は一体何をしていたのか――。
悟郎は千賀子の足跡を追い始める。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント

ミステリーと恋愛の要素を含む展開はこの作品の魅力のひとつと言えるのでしょうが、それだけではなく、生き別れた姉弟の過酷な運命、殺人を犯した過去を持つ男と結婚した姉が瀕死の重傷に、とサスペンスフルにも展開されていき、引き込まれいくことは必至です。
モンスター
あらすじ
田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。 彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。
思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。
そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった――。
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント

美容整形によって生まれ変わった女性の物語、となるのですが、これが、壮絶な人生なわけです。
美容整形によって外見だけでなく、性格も大きく変わっていきます。そんな彼女を取り巻く人たち。
自分の幸福を追求するあまりの、非常に複雑かつ奥深い展開になっていきます。
テンポ良く読み進めることができますし、また、主人公の過去と現在が交互に語られるため、飽きることなく最後まで読むことができました。
美しさとは何か、幸せとは何か、それは普遍的なテーマであり、考えさせられるものがありました。
あなたが愛した記憶
あらすじ
興信所を営む曽根崎栄治の前に、女子高生民代が現れる。
十九年前に突然姿を消した恋人・真弓が産んだ栄治の娘だと主張する彼女は、二人の人物を探して欲しいと依頼する。
半信半疑ながら栄治が調査を進めるうち、民代は、調査対象者のどちらかが世間を騒がす残虐な連続監禁殺人事件の犯人だと言いだし……。
この子は一体、何者なのか。
犯人の正体は何なのか。
ノンストップ恋愛ホラーサスペンス!
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント

愛、そして記憶、遺伝がテーマとして扱われていて、親子の絆や人間の本質について考えさせられます。
遺伝医学はもとより、超常現象的な描写がリアルに感じられ、恋愛、ホラー、サスペンス、SFの要素が巧みに組み合わさっていることにも気づかされたときには、どっぷりと誉田哲也さんの世界に浸かっている自分がいました。
それほど引き込む力が強い作品です。
誰?
あらすじ
彼女は私の生きがいだ、と沢田は思う。
大手企業を定年退職後、妻を失い孤独に暮らす沢田は、 親子ほど年の離れた晴美と出会った。
病弱で薄幸な晴美に心奪われ、金の援助まで考え始めた沢田だが、ある日、晴美を親しげにルミと呼ぶ中年女性の存在を知る。しかも女性はルミの住み処らしき話までするのだ。
いったい晴美の真の姿とは?
それを知る前かに沢田に魔手が一偽りまみれの悪女登場!
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント

嘘を重ね、周囲を塗り固め、しかしボロが出ると逃げる。そんな暮らしを続ける主人公。
ただ、嘘の欠片も見えない嘘を繰り返し、どこか清々しく違和感のない言葉の羅列には、読んでいて恐ろしく爽快にも思わされた自分がいました。
そして、サイコパス。主人公本人としてはやむなくの殺人……。
最後はとことん追込まれる状況、「もうダメなんだろうな」と思いつつ読み進め、止まることができません。現状から逃れるための一刻を争う展開にはまさに手に汗握る、でした。
アンダーカバー 秘密調査
あらすじ
若きカリスマ経営者の戸鹿野智貴は、女と旅行に行った異国の地で、薬物密輸の疑いで逮捕された。会社は破綻し資産は没収される。
なぜ自分ははめられたのか? 事件の真相を探るべく、彼は名前も顔も変えて調査に乗り出す。
一方、イギリスで麻薬捜査をするジャッド・ウォーカーは、ユーロポールへの出向を命じられ、イタリアでマフィア幹部の惨殺事件に遭遇。さらに第二の事件が……。
日本、イギリス、イタリア、アメリカ。舞台は目まぐるしく動き、予想もしなかった真相が立ちはだかる。世界スケールで展開するサスペンス巨編。
この真相を見抜けるか!
(文庫本裏表紙より)
おすすめポイント

リアリティを肌で感じられる描写が特徴の真保ワールドです。
再起と復讐を誓って暗躍する戸鹿野。まるで別次元で起こる事件が繋がって、新たな事実の判明とともに収斂されていく、またも裏切らないストーリー展開に引き込まれるしかないのです。
世界を跨ぐ壮大なスケール、緊迫感に圧倒されること請け合いです。
まとめ
以上がYokaおすすめのサスペンス5つの物語でした。
「さまざまな策謀が渦巻く緊迫感、読者を振り回す予測不能な展開、そして最後の一瞬まで息をのむ衝撃――サスペンス小説はその独特の魅力で読者を魅了し続けていますね。
今回ご紹介した作品たちは、心に残る一冊ばかりです。
ぜひ、各作品が紡ぐ奥深いストーリーをお楽しみください。
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