おすすめサスペンスホラー小説5選! 恐怖と緊張感を楽しむ!

小説紹介

日常生活に潜む恐怖、現実に起こりうるかもしれない出来事。

リアルな恐怖は緊張感と絶妙に相まって、ハララハラドキドキのスリルを楽しむことができます。

人間の心理や内面の闇、何が起こるかわからない不安感が持続すれば……

黒い羽

誉田哲也(ほんだてつや)さんの作品です。

黒い羽 (光文社文庫) [ 誉田哲也 ]

あらすじ

右肩にある瑕に、君島典子は幼い頃から苦しんできた。

激しい痒みと痛み。

どんな治療もほとんど効果がなかった。

病院を転々とした末に辿り着いた遺伝子治療という選択。

典子は主治医らとともに、人里離れた山奥にある研究施設へと向かう。ところが、そこには何体もの惨殺死体が転がっていた!

ここには凄まじく危険なナニかがいる……。

(文庫本裏表紙より)

おすすめポイント

背筋が凍ります。

遺伝子治療と密室殺人を融合させたホラーミステリーです。

様々な謎を解き明かしていく過程で手に汗握る緊張感を味わうことができて、遺伝子治療という現代的な題材を扱い、人間の倫理や科学の暴走についても深く考えさせられます。

ただ、グロテスクな描写が苦手な方は注意が必要かも、です。

黒い羽 (光文社文庫) [ 誉田哲也 ]


エッジ

あらすじ

上)
人が消えてゆく――

長野、新潟、カリフォルニアで、人々が突如〝消失〟する怪現象が起こった。

そんな中、フリーライターの栗山冴子は、ある一家が忽然と姿を消した〝一家失踪事件〟の謎を追い始める。

8年前に父が、やはり消失ともいえる突然の失踪で行方不明となっている冴子は、一連の事件の中に、人類が経験したことのない未曾有の世界的異変を嗅ぎとるが・・・・・・!?

世界の基盤を揺るがす恐怖を描く、サスペンスホラーの傑作!

下)
続発する失踪事件は、その規模を急激に拡大しつつあった。

その謎を追う冴子は、ついに失踪前の父が南米ボリビアで書き残した手記にたどり着く。その中に、 冴子は世界の仕組みを解き明かす鍵を見つけるのだった。

恋人、霊能者、 物理学者の力を借りすべての答えに迫る冴子だったが……!?

父はなぜ、 どうやって姿を消したのか!?

そして人々の消失の真の意味とは!?

壮大なスケールで描く傑作サスペンスホラー、完結巻!

(文庫本裏表紙より)

おすすめポイント

この作品はいわゆるホラー小説というものですが、心霊的な現象云々ではなく、ミステリー、サスペンス、そしてSFの要素がふんだんに盛り込まれています。

鈴木光司さんの独特の世界観に、早々に引き込まれている自分がいました。

世界中で人が突然消失するという現象を追うストーリーで、物理学や科学的な話題が多く取り入れられているところはリアリティがあって、この作品の魅力のひとつです。

上下巻にわたる長編で読み応えが十分にあって、最後まで中だるみなどまったくさせられずに読めました。

エッジ 上 (角川ホラー文庫) [ 鈴木 光司 ]
エッジ 下 (角川ホラー文庫) [ 鈴木 光司 ]


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最愛

あらすじ

小児科医の押村悟郎のもとに、刑事から電話が入った。

18年間、音信不通だった姉・千賀子が銃弾を受け、意識不明で病院に搬送されたというのだ。しかもそれは、千賀子がかつて殺人を犯したことのある男との婚姻届を出した翌日の出来事だった。姉は一体何をしていたのか――。

悟郎は千賀子の足跡を追い始める。

(文庫本裏表紙より)

おすすめポイント

ミステリーと恋愛の要素を含む展開はこの作品の魅力のひとつと言えるのでしょうが、それだけではなく、生き別れた姉弟の過酷な運命、殺人を犯した過去を持つ男と結婚した姉が瀕死の重傷に、とサスペンスフルにも展開されていき、引き込まれいくことは必至です。

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モンスター

百田尚樹(ひゃくたなおき)さんの作品です。

モンスター (幻冬舎文庫) [ 百田 尚樹 ]

あらすじ

田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。 彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。

思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。

そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった――。

(文庫本裏表紙より)

おすすめポイント

美容整形によって生まれ変わった女性の物語、となるのですが、

これが、壮絶な人生なわけです。

美容整形によって外見だけでなく、性格も大きく変わっていきます。そんな彼女を取り巻く人たち。自分の幸福を追求するあまりの、非常に複雑かつ奥深い展開になっていきます。

テンポ良く読み進めることができますし、また、主人公の過去と現在が交互に語られるため、飽きることなく最後まで読むことができました。

美しさとは何か、幸せとは何か、それは普遍的なテーマであり、考えさせられるものがありました。

モンスター (幻冬舎文庫) [ 百田 尚樹 ]


冷たい校舎の時は止まる

あらすじ

上)
雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の

高校生。

開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。

でもその顔と名前がわからない。

どうして忘れてしまったんだろう――。

第31回メフィスト賞受賞作。

下)
学園祭のあの日、死んでしまった同級生の名前を教えてください――。

「俺たちはそんなに薄情だっただろうか?」

なぜ「ホスト」は私たちを閉じ込めたのか。

担任教師・榊はどこへ行ったのか。

白い雪が降り積もる校舎にチャイムが鳴ったその時、止まったはずの時計が動き出した。

薄れていった記憶、その理由は。

(文庫本裏表紙より)

おすすめポイント

物語が進むにつれて明らかになる真実、予想の遥か頭上を超えていかれたという思いでした。それくらい巧妙な伏線と衝撃の展開に、飽きるはずもありません。

そしてやはりというのか、登場人物たちの繊細な心理描写では、辻村深月さんの魅力をあらためて思い知らされました。

何年の月日が流れようと青春時代の甘酸っぱい思い出は郷愁を誘います。そこにホラーとミステリーの要素が絶妙に混ざり合ってくるものだから……。

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫) [ 辻村 深月 ]
冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫) [ 辻村 深月 ]

まとめ

以上がYokaおすすめのサスペンスホラー5つの物語でした。

サスペンスホラー小説は恐怖と緊張感で包み込み、最後まで目が離せない魅力があります。

だから、恐くてもどうしても読んでしまう。

参考にしてもらえれば幸いです。

ぜひ、手に取ってみてください。


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