おすすめ青春群像小説5選! 共感と心揺さぶられる感動!

小説紹介

青春群像小説の魅力はノスタルジーを覚えながら物語を楽しむことにあると思っています。

友情や恋愛、家族関係などさまざまに描かれ、自身の経験と重ね合わせた深い共感のあとに、心揺さぶられる感動が押し寄せてきます。

風が強く吹いている

三浦しをん(みうらしをん)さんの作品です。

風が強く吹いている (新潮文庫 新潮文庫) [ 三浦 しをん ]

あらすじ

箱根駅伝を走りたい――そんな灰二(はいじ)の想いが、天才ランナー走(かける)と出会って動き出す。

「駅伝」って何?

走るってどういうことなんだ?

十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく・・・・・・ 風を感じて、走れ!

「速く」ではなく「強く」――

純度100パーセントの疾走青春小説。

(文庫本裏表紙より)

おすすめポイント

個性豊かなキャラクターたちが魅力のこの小説は、駅伝という題材を通して、チームワークの大切さや、目標に向かって努力することの意義を教えてくれます。

マネージメントの勉強にもなるビジネス書でもある、は言い過ぎではないとさえ思っています。

適材適所、個性をどう活かすのか……。

とにかく爽快で、感動と勇気を十二分に与えてくれる青春小説です。

キャラクターたちの成長を見守るような心情にもなり、心が温かくなる作品です。

風が強く吹いている (新潮文庫 新潮文庫) [ 三浦 しをん ]


海がきこえる

あらすじ

「あたし、高知に行くまでは世間とうまくやってるいい子だったのよ。あれからずっと世間とずれっぱ

なしの感じがする」

大学進学で上京した杜崎拓は「ある事件」で疎遠になった高校時代の転校生・武藤里伽子が、地元大学への進学を蹴り東京に舞い戻った事を知る。気まぐれな美少女に翻弄されながら、その孤独に耳を澄ました短い日々を回想する拓に、思いもかけない再会の機会が訪れる。

(徳間書店ホームページより)

おすすめポイント

高校2年生の男女4人のそれぞれの恋愛――。

拓と玉緒が互いの夢を応援し合いながらも、すれ違っていく様は切ないです。

舞台となる高知県の美しい情景描写は想像を掻き立てられます。これも魅力の一つと言えるのではないでしょうか。青い海、緑豊かな山々、そしてノスタルジックな街並み……。

恋愛だけでなく、友情や家族愛についても描かれていて、互いを支え合い、成長していく姿に心を打たました。

読みやすい文体で書かれています。

難しい言葉や表現は少なくて、小説初心者の方にもおすすめですかね。

海がきこえる 〈新装版〉 (徳間文庫) [ 氷室冴子 ]
海がきこえる THE VISUAL COLLECTION [ スタジオジブリ ]


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シアター!

有川浩(ありかわひろ)さんの作品です。

シアター! (メディアワークス文庫) [ 有川浩 ]

あらすじ

経営難の劇団に現れた救世主は、鉄血宰相!?

小劇団「シアターフラッグ」ファンも多いが、解散の危機が迫っていた……そう、お金がないのだ‼

その負債額なんと300万円! 悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」

と厳しい条件を出した。

新星プロ声優 羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが……!?

(文庫本裏表紙より)

おすすめポイント

青春時代が蘇りました。

また、あのころに……。

さて、「シアター!」は、個性的で共感しやすいキャラクターたちが織り成す、温かいストーリーがなんと言っても魅力の作品です。

解散の危機に直面した劇団員たちが、夢と現実の間で葛藤しながら奮闘する姿が活き活きと描かれていて、どこか懐かしく、熱い思いにもなりました。

笑いあり、涙ありのストーリー展開、読みやすい文章と軽快なテンポで飽きはこないです。

シアター! (メディアワークス文庫) [ 有川浩 ]


ラストソング

野沢尚(のざわひさし)さんの作品です。

ラストソング (講談社文庫) [ 野沢尚 ]

あらすじ

博多のライブハウスで宿命的に三人は出会った。地元のスター修吉(シュウ)に挑むようにからんでいった一矢(かずや)のギター。ロック嫌いのお嬢さんだった倫子(リコ)はバンドリーダー修吉の彼女になり、夢を追い上京した彼らを支える。

デビューは果たしたものの、ドサ廻りの日々が続く。やがて修吉を追い越すように、一矢ひとりにスポットライトが当たるときが訪れる。

そのとき三人は……!?

持てる才能だけを信じ、一度きりの日々を懸命に疾走する者たち。

(野沢尚オフィシャルサイトより)

おすすめポイント

自分ごとですが学生ころバンドをやってまして、この作品が発表されたころがまさに時期が重なっていて、読み返しては思い出に耽っています。

登場人物たちのまっすぐな生き様、成長していく姿が瑞々しく、やはり青春時代を重ね合わせている自分がいます。

音楽を通して自分自身を表現、そして夢に向かって挑戦する勇気や、仲間との絆の大切さをあらためて教えてくれる作品でもあります。

ラストソング (講談社文庫) [ 野沢尚 ]


あの夏、二人のルカ

誉田哲也(ほんだてつや)さんの作品です。

あの夏、二人のルカ (角川文庫) [ 誉田 哲也 ]

あらすじ

あの夏からずっと、大人って何か、考え続けてる――離婚し、東京谷中に戻ってきた沢口遥は、近所に「ルーカス・ギタークラフト』という店を見つける。

店主の乾は、 ギターだけでなく日用品の修理も行う変わり者。

彼と交流するうち、遥の脳裏に、蓋をしていたある記憶が甦る。

大人になりたい少女、大人になりたくない少女、大人になってしまった少女。

それぞれの悩みと思いが交錯する。 青春の葛藤と刹那の眩しさに溢れた群像劇。

(文庫本裏表紙より)

おすすめポイント

眩しい青春時代、鈍い心の痛みが蘇る1冊です。

あらすじにもあるように葛藤と成長を描いた青春物語、歳を重ねても好きなテーマですね。

離婚して東京・谷中に戻ってきた沢口遥と、高校生バンドのドラマー久美子の視点から、過去と現在が交錯しながら物語は進んでいきます。

バンドメンバーの絆や葛藤の描写がリアルで鮮やか、です。

そしてそのノスタルジーに引き込まれていきます。

あの夏、二人のルカ (角川文庫) [ 誉田 哲也 ]

まとめ

以上がYokaおすすめのミステリー小説5つの物語でした。

異なる魅力を持つミステリー小説、やはり巧妙に仕掛けられた伏線と予測不可能な展開に引き込まれます。

ぜひ、知的好奇心を満たしてください。


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