怒りと付き合う!読書が感情コントロールに効果的な理由!

コラム

日々感じるモヤモヤとした怒り。そんな感情を抱えているとき、どんな方法で心を落ち着かせているでしょうか?

今回は読書が怒りの感情と深く関わっているかもしれない――〝読書〟が怒りの感情に与える影響や、怒りを鎮めるための〝読書〟についてお話します。

怒りを感じやすい方、感情のコントロールに悩んでいる方はぜひご覧ください。

参考になれば幸いです。

自分探しの旅をサポート! 読書と怒りの少し意外な関係性?

怒りという感情と、一見穏やかなイメージの読書が深い繋がりを持っていることを、読書好きな方であれば気づいていること、ではないでしょうか?

主人公の置かれた状況に感情移入し、怒りの感情がこみ上げてきたときなど最たるものですよね。
物語の世界に入り込み、まるで自分がその出来事を体験しているかのような感覚に陥り、その怒りは現実のものに感じられます。

例えば、不当な扱いを受けた人物の境遇に憤りを感じたり、社会問題を扱ったノンフィクションでは、社会の不平等さに怒りを覚えることがあります。

まあ、たしかに、

登場人物が怒りを感じている場面では自然と共感させらているし、

同じように怒っているし……

日々の生活において、自分とは異なる価値観や考え方と衝突することがあります。
当然、怒りの感情が生まれます。

ただ、様々な理由から〝怒りの感情〟を抑圧しなければならない、となったとき……

読書によって生まれる怒りは、決して悪い感情ではありません。現実のことではないと言ってしまえばそれまでですが、むしろ、自分自身の価値観や感情を深く理解するきっかけとなることがあります。

怒りの感情に気づいたら、その感情をただ否定するのではなく、いったい何が自分を怒らせているのか、じっくりと自分自身と向き合ってみます。

読書は、そんな自分探しの旅をサポートしてくれる貴重なツールと言えなくはないでしょう。

読書が教えてくれる、怒りの正体。そして感情のコントロールとは?

怒りを感じた時、その感情の根源はなんだろうかと考えたことがありますか?

「なぜ自分はこんなに怒っているのだろう?」
「一体何が私をこんなにイライラさせているのだろう?」

こうした自問自答、多くの方が経験しているのではないでしょうか。

読書は、そんな心の奥底に潜む感情の探求を助けてくれる、と思っています。

小説を読むことは、様々な困難や葛藤に直面し、怒りや悲しみ、喜びといった感情等々を疑似体験しているようなものです。

例えば、ある小説で、主人公が不当な扱いを受け、怒りを爆発させる場面があったとします。その場面を読んでいる時、私たちはただ単に主人公の怒りを傍観しているわけではなくて、同時に、自分自身の過去の経験と重ね合わせ、自分の怒りの感情を客観的に見つめる、ということをしています。

「この主人公の怒りは、昔自分が〇〇された時に覚えた感情に似ている」
「自分がこんな状況だったら、主人公と同じように〇〇と感じているのかもしれない」

このように、物語を通じて他人の感情に触れることで、自分自身の感情の理解に繋がることもあるでしょう。

さらには、小説には作者が込めた深い洞察やメッセージがあります。

主人公の怒りが、実は深い悲しみや不安から生まれていることが起因しているかもしれません。

そんなときに、「怒り」という感情が、単なる負の感情ではなく、複雑で多層的なものであると学ぶことができます。

登場人物が怒りを乗り越え、成長していく姿を見ることで、「怒り」という感情とどう向き合えばいいのか、そして、そこからどうすれば立ち直ることができるのか、というヒントを得ることもできますよね。

読書は単に物語を楽しむだけでなく、自分自身を深く理解するための貴重な機会となることがわかってきます。

考えてみればこれまでの人生で、

読書を通じて得た気づきがあって、

それを日常生活で活かせたことはあったように思いますね。

例えば、誰かと意見が食い違い、怒りを感じた時に、「この人はなぜこんなに怒っているのだろう?」と相手の立場に立って考えてみたり、「自分はいま憤っていて、怒りが大きくなっている」と自分の心の声を聞いてみたりするなど、様々な場面で役立ってきましたね。

読書は、感情のコントロールだけでなく、人間関係の改善や自己成長にもつながる素晴らしいツールです。

読書が怒りを力に変える? そのメカニズムとは?

怒りを感じた時に人はどう動くのか。

感情に任せて誰かに当たったり、一人で悶々としたり、あるいは、その怒りを心の奥底にしまい込んでしまうかもしれませんね。

だけれども、怒りは決して無視できない感情です。うまく向き合えなければ心身に大きな負担をかけてしまいます。

以前に仕事で我慢に我慢を重ねて精神が疲弊し、

壊れかけた経験があります……

とことん心が病んでいきましたね……

これではいけないと、

心理カウンセリングの勉強をしました(^^;

やはり、ここでも注目するのが「読書」になります。

単なる娯楽だけでなく心の奥底に働きかけてきて、感情をコントロールする上で驚くべき効果を読書はもたらしてくれます。

特に〝怒り〟という感情に対しては、読書が持つ独特の力が発揮される……と思っています。

前述したように小説を読むことは、他人の人生を疑似体験することです。

様々な感情を経験する様子を追体験することで、私たちは自分自身の感情を客観的に見つめることができます。と、同時に、自分の心の奥底に隠された感情に気づくきっかけになるのです。

自分の考え方がいかに限定的であったかを気づかされることによって、怒りの対象を客観的に見れるようになり、感情的な反応を抑えることができるようになる、これこそが、読書が怒りを力に変えるメカニズムです。

様々な困難に直面し、それを乗り越えていくその過程で、私たちは問題解決能力を養い、成長していきます。

物語を通じて、問題解決のヒントや教訓を得ることができますし、現実世界で問題に直面した際にも、冷静に対処するたけの引き出しを増やしておくことができます。

読書を通じて、自分自身の心を深く理解し、怒りを力に変えてみたいものです。

また、心を癒して安らぎも与えてくれるのも読書。
美しい言葉や心に響く物語に触れることで、私たちはストレスから解放され、穏やかな気持ちを取り戻すことができます。

冷静に受け止め、適切な行動をとることができるようになるためにも、読書で怒りをコントロールするためのヒント、物語から得た教訓を現実生活に活かしてみましょう。

特に、怒りという感情に悩んでいる人にとっては、心の安定を取り戻し、より豊かな人生を送るための有効な手段と言えるでしょう。



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まとめ

日々感じる怒り、どうすればうまくコントロールできるでしょうか?

実は、読書は怒りの感情と上手に付き合うための秘訣が隠されているのです。

読書は単なる娯楽ではなく、私たちの心を豊かにし、成長させてくれる、素晴らしいツールです。

特に、怒りという感情に悩んでいる人にとっては、心の安定を取り戻し、より豊かな人生を送るための有効な手段と言えるでしょう。

読書を通して生まれた怒りの感情を、自分自身を成長させるためのエネルギーに変えていく、そんな読書の新たな可能性に大きな魅力を感じています。

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