読書好きの方にとって、文章力をさらに高めたいという気持ちは、自然と備わっているものではないでしょうか。
読書とライティングは密接な関係があって、読書は文章力を向上させるための最も効果的な方法の一つと言えます。
今回は読書好きのための文章力向上メソッドと、読書とライティングの関係性についてお伝えします。
読書が文章力に与える影響
私が読書というものを本格的に(?)始めたのは小学3、4年のころだったように記憶しています。歴史上の人物、自伝本から、でした。
そして、初めて〝読書の力〟に気づいたのは中学生のころです。
当時はただ何となく読んでいた推理小説。
紡ぎ出される言葉の美しさに心を奪われたのがきっかけで、その作家の作品を集め、読み、文章の構成や言葉の選び方を意識し始めたのです。
自分の文章にも変化が現れてきたように感じるのに、時間はあまり必要ありませんでした。
高校時代になると作文が好きでしたし、作詞もしていましたね……
当時はミステリー小説ばかりでしたが、多くの本を読むことで文体の美しさや文章の奥深さをもっと意識するようになり、自分の表現の幅を広げることができました。
大学に入るころには様々なジャンルの本を読みあさっていて、論理的な構成や客観的な表現等々、文章を書く力が養われていたのだと思います。
社会人になってからも、読書は私の生活の一部となっています。
仕事で資料を作成、プレゼンテーションをする際にも、読書で得た知識や表現力が活かされています。特に、ビジネス書を読むことが、簡潔で分かりやすい文章を書くことの一翼になっているのは言うまでもありませんね。
読書が文章力に与える影響は、単に語彙力や表現力を豊かにするだけではないと思っています。読書を通じて、様々な価値観や考え方を知り、自分の世界を広げることができますし、それらの経験が文章に深みを与えてくれて、オリジナリティのある表現を生み出すことに繋がります。
どこかで聞いた言葉ですが〝読書は人生の羅針盤〟は言い過ぎではないと思っていて、様々な本を読むことで、自分自身を見つめ直し、新たな目標を見つけることができます。
読書が文章力に与える影響について、以下にまとめます。
- 語彙力・表現力の向上
様々な言葉に触れることで、豊かな表現力を身につけることができます。 - 文章構成の学習
作者の文章構成を分析することで、論理的な文章の書き方を学ぶことができます。 - 文章全体の雰囲気やリズムの理解
様々な文章を読むことで、文章にリズムや抑揚をつけることができるようになります。 - 思考力の向上
物語の世界に入り込み、登場人物の心情や背景を深く理解することで、思考力が深まります。 - 創造性の刺激
新しい言葉や表現に触れることで、自分の表現の幅が広がり、創造性が刺激されます。
読書は単なる娯楽ではなく、自己成長のための大切なツールです。
ぜひ、様々なジャンルの本に触れて、文章の世界を広げてください。
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読書で文章力を高める具体的な方法
読書が文章力に与える影響は前述した通りですが、では、具体的にどのような方法で読書を通して文章力を高めていけるのか、私の経験を交えてご紹介します。
1.多様なジャンルの本を読む
2.好きな作家を深く読む
3.書くことを習慣化する
4フィードバックを受ける
5.積極的に言葉に触れる
6.楽しみながら続ける
ひとつずつ説明しますね。
1.多様なジャンルの本を読む
様々なジャンルの本に触れることはやはり大切です。小説、エッセイ、ノンフィクション、詩、さらには専門書を読むことで、表現の幅が広がります。
例えば、私は小説を読むことで物語の構成や登場人物の描写を学び、エッセイを読むことで自分の考えをまとめるということを学びました。
2.好きな作家を深く読む
好きな作家の作品を何度も読み返すことで、その作家の特徴的な表現や文章構成を深く理解することができます。ある作家の言葉の美しさに心を奪われ、作品を何度も読み返していました。その結果、自然と文章を模倣するようになり、自分の文章にも変化が現れてきたように感じました。
まずは真似をして上手になる、でしたね。
3.書くことを習慣化する
実際に文章を書いてみることが大切です。ブログやSNSに自分の考えをまとめたり、日記をつけたりするのも良いでしょう。
書くことを習慣化することで、文章力だけでなく、思考力も養われますからね。
4.フィードバックを受ける
自分の書いた文章を人に読んでもらい、フィードバックをもらうことも大切です。客観的な意見をもらうことで、自分の文章の課題や改善点に気づくことができます。
友人や親、
いまでは妻に読んでもらっています……
5.積極的に言葉に触れる
読書だけでなく、普段から様々な言葉に触れることも重要です。新聞を読んだり、セミナーに参加したり、言葉を積極的に学ぶようにしています。
6.楽しみながら続ける
読書はあくまでも自己成長のための手段ではあるのですが、それよりも何よりも、楽しむことを忘れずに、です。
無理なく続けられる範囲で読書をしたいものです。
以上、6つが文章力を高める具体的な方法になります。
繰り返しになりますが、読書は人生を豊かにするだけでなく、世界を広げるための素晴らしいツールです。 自分にあった読書方法を見つけて、ぜひ文章力を高めてみてください。
読書とライティングの関係性
読書とライティングは、切っても切れない深い関係にあると確信しています。読書が私の文章力の向上に、そして書くことの楽しさを根付かせてくれたからです。
読書はライティングの基盤を築くための重要なステップとなって、良い文章や効果的な表現方法を選び出せることにもなります。
作家たちのそれぞれに異なった文体やストーリーテリングの技法が学べますし、影響を受けた結果、自分のスタイルにも多様性と深みが加わります。
また、読書はライティングのインスピレーションの源となります。新しいアイデアや視点を得ることができます。
特に小説を読みあさったので、
自作小説への影響は存分にありますかね……
私が自作出版している小説です。
未来があるならば、その約束を(KDP出版)[Yoka]
オータム インザ ツリートップス(KDP出版)[Yoka]
リプレイス~少年たち舞台~(KDP出版)[Yoka]
読書はライティングのプロセスを支える知識となります。
特定のテーマやトピックについて深く掘り下げ、歴史的背景や文化的な側面を理解するための情報を得る過程で、重要な引き出しとなるからです。
説得力のある文章を書くのに役立ったと感じています。
さらに、読書は言語能力を向上させるのにも効果的です。
豊富な語彙や正確な文法の習得は、ライティングの品質を高めるうえで不可欠です。私は多読を通じて、自然な表現力や語感を養うことができたと思っています。
読書とライティングは相互に補完しあう活動であり、どちらも文章力を向上させるための重要な要素です。読書はライティングの素材や技術を提供し、ライティングは新たな理解や表現の手段を得るために読書を深化させることになります。
これらの活動をバランスよく行うことが、より成熟したライティングスキルを育むための鍵、であるということなのではないでしょうか。
力試しというわけではないですが、もし、書き上げた作品があるなら、出版という形で世に送りだしてみるものいいかもしれません。
まとめ
また、最後に繰り返して言います。
読書は、単に楽しむだけでなく、文章力を向上させるための素晴らしいツールです。
ちなみに私は、こどもに本を読む習慣を身に付けてほしいので、リビングにツーバイフォー木材を使って、壁一面に大きな本棚を作りました。そこに多くの本を並べています。
様々なジャンルの本を読み、積極的に読書に取り組むことで文章力は伸びていきます。
実際に文章を書くこと、そして読んでもらいましょう。フィードバックを参考にして、文章力を磨くことができます。
読書を通して得たインスピレーションを文章で表現することで、あなたの考えや感情をより多くの人々に伝えることができるはずです。
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