読書は、小説家を目指す人にとっては想像を働かせるための、貴重な栄養源になり得る、と思っています。
様々な作品に触れ、自分なりに解釈し、それを自作品に活かしていくことで、あなただけのオリジナルな物語を生まれます。
今回は、読書がいかに物語を生み出すうえで重要であるか、そのヒントをお伝えできればと思います。
読書が物語を生み出す理由
物語を追っていると、私は別の世界へと誘われるような感覚に陥ります。
まるで映画を観ているかのように、ページを捲るたびに頭の中に鮮やかな映像が浮かび上がり、登場人物に感情移入して、疑似体験に心を躍らせます。
読書が物語を生み出す理由を3つお伝えします。
1.新しい視点と知識の獲得
2.語彙力と表現力の向上
3.感情の共感と共鳴
1.新しい視点と知識の獲得
読書を通じて、それまで知らなかった世界や文化、歴史に触れることができます。
例えば、歴史小説を読むことで、過去の出来事をより深く理解し、現代社会との繋がりを見出すことができます。
また、異文化を舞台にした小説を読むことで、多様な価値観や生き方を知り、自分の世界を広げることができます。
物語の中で描かれている情景や人物、出来事を参考にしながら、自分だけの物語を紡ぎ出す準備が整うのです。
新しい視点や知識に想像力は刺激されますし、物語の種を蒔いてくれるわけですね……
2.語彙力と表現力の向上
以前の記事でもお伝えしているのですが、読書は語彙力と表現力を向上させるための最良の方法の一つです。小説の中で使われている美しい言葉や巧みな表現に触れることで、文章力も自然と磨かれていきます。
また、様々なジャンルの本を読むことで、多様な表現方法を学ぶことができますよね。
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3.感情の共感と共鳴
人間が持つ普遍的な感情を共有することで、自分自身の心の奥底にある感情に気づかされることはないでしょうか。
読書を通じて登場人物の喜び、悲しみ、怒り、愛する思いといった様々な感情に触れることができますし、また、登場人物に感情移入することで自分自身の経験を深く掘り下げ、新たな気づきを得ることができます。世界を広げるための貴重な機会ですよね。
以上が、読書が物語を生み出す理由になります。
読んだ本が、心に種を蒔き、それがやがて物語という花を咲かせます。読書は私にとって、創造性を育み、人生を豊かにする不可欠な要素なのです。
私が自作出版している小説です。
未来があるならば、その約束を(KDP出版)[Yoka]
オータム インザ ツリートップス(KDP出版)[Yoka]
リプレイス~少年たち舞台~(KDP出版)[Yoka]
読書と執筆を連動させる方法
読書と執筆の間には深い繋がりがあることを実感していて、私にとっては、読書と執筆は切っても切れない関係にあると言えます。
ここでは、読書と執筆を効果的に連動させるいくつかのポイントをお伝えします。
1.読書からインスピレーションを得る
2.読書を執筆する題材のヒントにする
3.読書で引き出しを増やす
4.読書を通して表現力を向上させる
5.読書で得た知識を執筆に活かす
1.読書からインスピレーションを得る
小説だけでなく、ノンフィクション、エッセイ、詩など、幅広いジャンルの本を読むことで、表現方法や物語の構成、テーマ設定など、多様なインスピレーションを得ることができます。
読書中に心に響いた言葉、印象的な描写、面白いアイデアなどは、メモしておくと後から自分の作品を書く際に役立ちますし、文体や文章構成を分析することで、自分の文章力の向上に繋がります。
2.読書を執筆する題材のヒントにする
物語が新しい物語の創作のヒントになります。
例えば、登場人物を自作のモデルにして、舞台を別の時代や場所に置き換えて想像を働かせることで、様々なバリエーションのヒントに繋がります。
け、けっして、盗作ではなく、あくまでも想像を働かせて、創作のヒントに……
3.読書引き出しを増やす
読書中に浮かんだアイデアや疑問点は、すぐに書き出す習慣をつけましょう。
気になっている自分の思いを書き留めることで、より多くの引き出しを作ることができます。
スマートフォンやノートパソコンなど、手軽にメモできるツールを活用すると便利です。
4.読書を通して表現力を向上させる
読書は、普段使わないような言葉や表現に触れることができます。実はこれがとても大切なことです。繰り返しにもなりますが、小説やエッセイなどの文章構造を分析することで、自作の構成の参考になります。
5.読書で得た知識を執筆に活かす
読書で得た知識を背景に、リアリティのある物語を創作することができます。
特定の分野の知識を深めることで、専門的な知識を活かした作品を書くこともできます。
以上が、読書と執筆を効果的に連動させるポイントになります。
読書を通じて得た知識やインスピレーションを自分の作品に活かすことで、より豊かな表現が可能になります。
読書と執筆を両立させ、創造性を高めていきましょう。
作家を目指す人が実践したい読書法
最後に、読書法というものを、経験を踏まえた私なりの視点でお伝えします。
まずは、作家を目指すなら、一つのジャンルにとらわれず、幅広いジャンルの本を読む〝読書〟をおすすめします。様々なジャンルの作品に触れることで、表現方法や物語の構成、テーマ設定など、多角的な視点を得ることができるので。
古典文学は、普遍的なテーマや美しい言葉遣いを学ぶうえで有効ですし、一方、現代文学は最新の表現技法や社会に対する鋭い視点に触れることができます。
好きな作家や、参考にしたい作家を深く読み込む〝読書〟をすることで、その作家の特徴や魅力を理解することができます。そのうえで文章の構成、登場人物の描き方、物語の展開など様々な要素を分析し、自分の作品作りに活かすことができます。
まあ、最初は真似から入ってもいいと思っています。
書き続けていれば、自分の癖が個性となって見についてくるものかと……
メモをとりながら〝読書〟する読書法と言えばいいでしょうか、読書中に心に響いた言葉や印象的な描写、浮かんだアイデアや疑問点は書き出す習慣をつけましょう。
そして何よりも大切なのは、楽しんで読む〝読書〟をすることです。これが読書方法の極意ではないでしょうか。好きなジャンル、好きな作家、好きな場所で、自由に読書を楽しみましょう。
実際に作品を書くためには、継続的な努力と情熱が必要です。
自分だけの世界観を築き上げ、読者の心を打つような作品を生み出してください。
まとめ
読書がどのように執筆に役立つのかをお伝えしました。
読書は想像力を刺激します。
物語を生み出すための宝庫です。
様々なジャンルの本を読み、言葉の表現や物語の構造を学びましょう。
また、作品を分析することで、物語の構造や登場人物の描き方を学ぶことができます。
読書と執筆を連動させ、あなただけの物語を創り出してください。
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